東京レストランツファクトリー様 ~スポットシェフ導入事例~
シェアダイン編集部
カフェは今や、すっかり日本にも根付いており、誰しもが一度はコーヒーを口にしたことがあるのではないでしょうか。
アメリカ発のスターバックスは47都道府県全てにチェーン展開しており、日本人にはお馴染みのお店となっています。
また、昨今、若者の間で起きているレトロブームにより、昭和の雰囲気を残す喫茶店が再注目されており、喫茶店の特集番組も放送されるなど、その勢いは徐々に増しています。
また、サスティナビリティが求められる現代、トレーサビリティを追求したブルーボトルコーヒーが巻き起こしたサードウェーブの熱も未だに続いており、コーヒー業界を賑わせています。
この記事では、日本に多数存在する喫茶店とカフェの違いについてご説明します。
喫茶店はレトロな雰囲気がありコーヒー、トーストやクリームソーダなどのどこか懐かしいメニューがある個人経営のお店、カフェはマシーンで抽出したエスプレッソやラテなどの様々なドリンクメニューや季節ごとにシーズナルドリンクがある、チェーン展開しているなど、それぞれなんとなくのイメージを持っているかもしれません。
実際は喫茶店とカフェの具体的な違いは見た目や雰囲気ではなく営業許可にあります。
喫茶店とカフェは営業許可が異なり、喫茶店は「喫茶店営業」、カフェは「飲食店営業」となります。
2つの営業許可は提供メニューの内容や必要な設備が異なり、喫茶店営業ではアルコール類の提供、調理を必要とする料理の提供は不可となっています。
飲食店営業ではアルコールの提供が可能になり、調理全般が可能になります。
喫茶店は喫茶店営業の許可があれば営業することができます。
喫茶店営業許可の範疇では、アルコールや、基本的な調理を必要とする料理は提供できません。喫茶店で提供できる料理はトーストまでです。
サンドイッチなどの軽食を提供したい場合は飲食店の営業許可が必要になります。
アイスクリームのディッシャー等による小分け販売、ソフトクリームの分注販売は喫茶店営業の範疇内なのでメロンソーダやパフェなどは提供が可能です。
飲食店営業の許可を取得するとアルコールや調理を必要とするフードメニューを提供することが可能になります。
SNSで話題になるような「映える」カフェご飯やスイーツなどの提供が可能になります。
ただし、バリエーションが豊かで、手の込んだ料理を提供するにはそれなりの設備も必要になってきます。
2つの営業許可では提供できるメニューに違いがあるだけではなく、設備面も異なりそれぞれ下記のような項目があげられます。
喫茶店営業許可
など
飲食店営業許可
など
喫茶店営業許可の方が飲食営業許可に比べると比較的ハードルが低く感じる為、喫茶店を始めたいから喫茶店営業の許可を取得しよう安易に考えるのはやめましょう。
開業後、やっぱり調理が必要なフードメニューを提供したいと考えた時、喫茶店営業から飲食店営業へ変更するのは設備面で改装や増築が必要になる場合があります。
一口にコーヒーといっても、豆の種類や産地などから様々に分類されます。
コーヒー豆の種類は約2000種類もあるといわれており、南米、アフリカ、ハワイ、カリブなど約70ヶ国で栽培され、それぞれの地域の風土や気候に合わせて品種改良がされています。
コーヒー専門店でコーヒー豆の銘柄が産地の国名で分かれているのは、生産地域によってコーヒー豆の形や味、香りなどが変わる為、豆の産地からどのような特徴があるかを知ることができるからです。
また、コーヒー豆は焙煎度合いでも味や香りに違いを持たせることが可能で、焙煎度合いによっても種類分けされています。
焙煎度合いは8段階に分かれており、豆の品種や淹れ方、飲み方によって適切な焙煎度合いが異なります。
シアトルはアメリカの西海岸にある都市です。
北部に位置し冷え込みが厳しく温かいコーヒーが広まりました。
フレーバシロップやミルクなどでアレンジすることを前提にしている為、フレンチローストやイタリアンローストの深入り豆を使用するのが一般的です。
また、サイズが複数ありドリンクのバリエーションが豊富ですが、アルコールの提供はないのも特徴です。
店内には椅子とテーブルがあり、イートイン、テイクアウトどちらにも対応する為に紙のカップで提供するお店が多いです。
本場シアトルのカフェでは店員さんとのフランクにコミュニケーションをとれるのも特徴で、定員さんとお客様が対面でコミュニケーションを取りやすいようにエスプレッソマシーンの背面をお客様側に向けるように配置しています。
シアトル系カフェの代表は世界約90ヶ国20,000店舗以上展開しているスターバックスやタリーズコーヒーなどがあります。
エスプレッソの発祥はイタリアと言われています。
イタリア系カフェはエスプレッソそのものを味わってほしいという考えの為、フルシティからシティロースト前後の中深入りの豆を使用します。
本場のイタリアではカフェはバールと呼ばれており、コーヒーだけではなく、軽食からアルコールなど多数のメニューが揃っており、コーヒーメニューはエスプレッソとミルクの量、泡立て方など細かく分けられているのも特徴の一つです。
店内のカウンターでの立ち飲みスタイルが一般的で、ゆっくり座って楽しむというよりは、エスプレッソを2、3口で飲み干しさっと出ていく方がほとんどだそうです。
エスプレッソマシーンは正面がお客様の方に向いて置かれているのも特徴で、これはマシーンのボディを鏡にして店内の様子を見られるようにするという役目のほか、抽出状況をお客様に見せるという拘りがあるからこその配置のようです。
日本でイタリア系カフェといえばイタリアのボローニャに本店があるセガフレード・ザネティ・エスプレッソがチェーン展開しているほか、日本企業のドトールコーヒーが展開しているエクセルシオールカフェはイタリア風のスタイルをベースにしています。
イタリア系カフェでは、店内で提供する場合は陶器のカップで、テイクアウトの場合は紙のカップで提供してくれるところもシアトル系カフェとの違いの1つです。
イタリアの隣国、フランスでも切っても切り離せないほどカフェ文化は根付いています。
フランスでもコーヒーといえばエスプレッソを指し、カフェには古くから社交場としての役割があり、家とも、職場とも違う場所、現代のサードプレイスとして憩いの場となっています。
アルコールも取り揃えているところはイタリア系カフェと似ていますが、フランス系のカフェはしっかりと食事をすることができ、店内でゆっくりできるようにテーブル席とテラス席があるのが特徴で、肝心のコーヒーのメニューはイタリア程多くはありません。
また、フランスには食事がとれるカフェとは別にサロン・ド・テと呼ばれるスイーツやスコーンなど軽食とドリンクのみの提供するお店もあります。
アルコールの提供はない為、日本の喫茶店に近いイメージです。
一口にカフェといっても、お店の特徴は様々で、メニューの内容から、店内の雰囲気、マシーンの配置まで違いがあるというのは面白いですね。
コーヒー片手にゆっくりと時間を過ごしたい、季節限定のドリンクを飲みたい、SNSで話題のお店に行ってみたいなど、それぞれの目的に合った楽しみ方ができるのもカフェの魅力の1つかもしれません。
ご自身でカフェを出店されたい方はどういったメニューを提供したいかによって営業許可も変わってきますので、ぜひ今一度やりたい事を考えてブラッシュアップする機会になればと思います。
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