Hero Image

常連客(リピーター)とは 常連客を増やす手段とメリットの解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/03/16
更新日:2023/01/26

目次


お店を経営していく上で欠かすことのできないポイントのひとつに、“常連のお客様を獲得する“といったことがあります。新規のお客様はもちろん大切ですが、再来店してくださるお客様や、何度も足を運んでくださる常連のお客様が増えることは、お店の経営の安定を図る上で欠かせない重要なものですし、なにより、数ある飲食店のなかから選んでもらったという事実は、自分自身の仕事への誇りと日々を働く強いモチベーションになります。
 
この記事では、常連客(リピーター)を増やす方法とは、常連客を増やすことで期待できるメリットについて、それぞれ解説させていただきます。

常連のお客様が大切などという事は十分に分かっている方が多いとは思いますが、この記事を読むことで今一度初心に戻り、目の前のお客様一人一人を大切に、強く意識出来るようになりましょう。
 

常連客(リピーター)を増やす方法とは

 
二回目、三回目と来店をくりかえして常連のお客様になってもらうには、お客様側が何を求めているかを理解し、実行することが必要となります。食事の味や商品の種類を求められているのか、距離の近い親身な接客を求められているのか、単純に値段の安さによるお得さを求められているのか、需要を把握し、いかに満足いくサービスを提供できるかがカギとなってきます。
もちろん、どれかに特化して他をおろそかにしてよいというわけではありません。味も接客も値段も良いに越したことはありませんが、なにか一つ、これぞという強みがあると自信をもってお店をアピールすることが出来ますので、お客様に魅力に思ってもらえる可能性が増し、後日の再来店、ひいては常連客の獲得へとつながります。

その他、お客様の再来店につなげるための方法をいくつかご紹介いたします。
 

次回利用のクーポン

来店してくださったお客様に、次回から使える割引やサービスの得点がついたクーポンを渡すことは再来店のきっかけを作る方法としてよく用いられます。

単純な値引きだけでも効果はあるでしょうが、1度限りのクーポンだけでなく、2回、3回と来店するにつれ特典が豪華になっていくクーポンや、5%、10%と使うたびに割引率が上がっていくクーポンなど、複数回の来店に繋がるような効果を付けるとより魅力的です。
 
反対に、クーポンは内容によっては注意するべき時もあります。
まず、クーポン利用目的のみのお客様が増えてしまうことです。確かに来店に繋がることは良いことなのですが、あくまでクーポンはお店を知ってもらうきっかけ作りに過ぎないため、利用期限が過ぎたとたんに客足が遠のいてしまうのではあまり意味がありません。

割引やサービスの内容は通常時の時と比較してバランスを考えることも必要になってきます。また、新規のお客様にばかりに方向を定めたサービスによって既存の常連客を手放してしまうことにも注意が必要です。落ち着いた雰囲気が売りのお店で大幅な割引をした場合、客層が変わることでお店の雰囲気が変わってしまうこともあります。

お店としての方向性をぶらさずに、新規のお客様を獲得していくにはどうするべきかを考えることも必要です。
 

接客の改善

どのお客様にも同じクオリティの接客を行うのはサービスの基本ですが、複数回来店してくださっているお客様には少し崩してみると良い反応をもらえる場合もあります。

「いつもありがとうございます」「今日はなにになさいますか」と、相手の複数回の来店を認識していることを伝えることで、お店の人に覚えてもらっている、という親しみから常連客へと繋がっていきます。

距離感が近くなれば「暖かくなってきましたね」と天気の話をしてみたり、雨が降っていれば「お足元に気を付けて」と送り出してみたり、お店の人とお客さんというだけの関係性から一歩踏み込んでみるのも大切なことです。
 
反対に、いかに味が良くて値段が手頃なお店だったとしても、接客ひとつ悪かっただけでそのお店には二度と行くものかと思われてしまうものです。

特に、アルバイトは営業を回す上で欠かせない店舗も多いと思いますが、社員や正スタッフと比べるとどうしてもモチベーションを高く保ちにくい部分があります。お客様からすればアルバイトに対しての評価ではなく、そのお店に対しての評価に直結しますので教育や管理には注意することも必要です。
 
接客を改善することで得られる常連のお客様との縁は、単にお店のお客様というだけでなく、あなたの大切な人間関係のひとつになります。和やかなお店の雰囲気作りのためにも、接客を今一度見つめなおしてみるのは大切なポイントであるといえます。
 

会員登録などでお客様とつながる

SNSが広く普及している現代において、お店とお客様は気軽につながりやりすい状態になっています。それに伴って一人のお客様が得られるお店の情報数も多くなるため、目につくような写真や動画でないとお店の情報は右から左へ流れてしまいがちです。

その点、メールやアプリによって通知が行われる会員登録は、自分が興味のあるお店を選んで登録しますので、比較的情報が直接届きやすいものであるといえます。

季節限定の新メニューや期間限定の割引など、常に目新しい情報を定期的に打ち出すことで、一度来店しただけのお客様でも興味を引き、通知自体も飽きられにくく、何度も通ってもらいやすいお店を目指していくことが可能となります。
 

常連客を増やすことで期待できるメリット

 

経営の安定化

常連客が増えることによって期待できる最も大きなメリットが経営の安定化です。
日々の客数の安定が期待出来るようになることから、経営の安定化を図ることが可能となります。
また、店内に他のお客がいないような賑わいのないお店には新たなお客様も入りにくいため、常連客が増え、お店の雰囲気も明るく盛り上がることで新規のお客様の来店に繋がります。

そのお客様を新しく常連客につかむことが出来れば連鎖的に売り上げの上昇も見込むことが可能となり、それを繰り返していくことで結果的には経営の安定化を図ることが出来るようになります。
 

口コミが増え新規顧客につながる

常連のお客様はお店を気に入って通ってくださっていることが多いため、会話の中で他の人にお店の存在を広めてくれることがあります。近くに来た時や美味しい食べもの、休みの日に行くお店の話など、自分のおすすめのお店として紹介してくださるわけですから、その信用と期待を裏切らないようにしなければなりません。

また、ネットやSNSの広がりにより、お店の評価を誰しもが気軽に行える現代において、口コミは自店で行う集客方法よりも高い集客効果があるといっても過言ではありません。

それぞれ好みや考えがあることから一概には言えませんが、お店側から悪い点をわざわざアピールすることは少ないため、お客様からの視点での評価はある種なによりも平等で信用度が高いものとなります。

当たり前のことですがお客様は一人の人間であり、それぞれに交友関係のつながりがあるため、お店の評判は一人から多くの人へ伝わるものです。

一人でも多くの人に気に入ってもらえればもらえるほどチャンスはどんどん広がっていきます。目の前の一組を大切にすることが後々のお客様の来店へのきっかけになることを忘れてはいけません。
 

まとめ

お店を経営していく上で、常連客の獲得は欠かすことの出来ないポイントのひとつです。
常連客を増やすメリットとして、まずなによりも日々の売上の安定を見込めることでお店の経営の安定を図ることが可能となります。お店がにぎわう事により新たなお客様の来店にもつながります。お客様同士が口コミにてお店の評判を広げてくださることで、さらなる新規顧客の獲得も見込むことができるでしょう。

お店の経営には、目の前の一組を大切にすることによる小さな一歩一歩の繰り返しが一番重要です。

常連客を増やすために再来店を促す方法としては、次回利用のクーポン、接客の改善、会員登録などでお客様とつながることなどがあげられます。

たくさんの飲食店のなかからわざわざ選んでいただいたという感謝を常に持ち、味や価格だけに限らずに接客やお店の雰囲気など、全てにおいて高い満足度を提供できるよう意識していくことが新規常連客の獲得や維持、ひいてはお店を繁盛させるためのポイントです。

関連記事:
飲食店で客単価を上げるための施策とはなにか
飲食店の利益率とは 利益率の計算と粗利率を高めるためのチェックポイント
ミシュランガイドに選ばれる条件と選ばれた名店の解説 日本版の特徴とは
プレオープンとは プレオープンで準備することとメリット・デメリットとは

この記事をシェアする