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プレオープンとは プレオープンで準備することとメリット・デメリットとは

シェアダイン編集部
作成日:2022/03/17
更新日:2023/01/26

目次

飲食店開業をお考えのみなさんにとってプレオープンを実施することは実に大切なことの一つです。本物のお客ではない、友人知人や近隣の方々を招いて本番さながらにお店を営業するプレオープン。この記事ではプレオープンをする際のメリット・デメリットを中心に解説いたします。
 

プレオープンとは 

プレオープンとは、飲食店などが正規のオープンの前に関係者を集めて仮にオープンすることです。プレ(=pre)とは“前”を意味する英語の接頭辞です。
 
普通はグランドオープンの2~14日前に行われ、2日間行われることが一般的です。このプレオープン期間は料理を提供する値段がグランドオープンに比べて低かったり、あるいは無償で行われたりする場合がございます。
 
プレオープンとはいってもお客様が来客し接客は本番そのものです。グランドオープンに向け、、店内の料理の出し方やサービスの仕方、営業の段取りなどをスタッフ一同で実践的に研究してゆき、準備をしましょう。
 

プレオープンのメリット・デメリット 

プレオープンのメリットをあげると以下のようになります。
 

お店の宣伝になる、認知度が上がる 

開業前にプレオープンをすることで、反響がよければ良い宣伝効果になり、認知度が上がります。まずはスタッフの友人知人などを招待しグランドオープンにつなげていきましょう。
 
また口コミ、SNS投稿など、「○○のレストランはおいしかったよ」とプレオープンに来ていただいたお客様には積極的にアプローチをしましょう。その口コミを通してグランドオープン初日や予約数にも影響を与えます。また、実際にプレオープンに来てくださった方も、質が良いサービスに感銘を受け、リピーターとなる可能性もあるでしょう。
 

お客の反応が分かる 

グランドオープンを見越して本番さながらの料理を提供し、サービスをすればそれなりにお客の反応もわかってきます。グランドオープン以降ではなかなかお客様から料理やサービスに関する率直な感想を聞くことはできませんが、プレオープンではさまざまな感想を聞くことができます。
 またアンケートを実施し、様々な反響をグランドオープンまでの改善点としてしっかりと学ぶことができるでしょう。
 

開業の前にオペレーションが分かり、店内の導線が把握できる 

例えばオーダーから料理の提供、会計、後片付けに至るまでの一連の流れを動かすために実際のノウハウが必要です。お店を運営していくためのオペレーションや従業員の導線などといったものは想定はしていても、営業してみないとなかなかわかりません。
 
プレオープンをすることで、オペレーションのシミュレーションができ、グランドオープン前に改善を促すことができます。特にランチタイムなど混雑時の対応を事前に想定できるのも大きなメリットです。プレオープンを終了し、事前に予測できなかった改善点はスタッフとフィードバックをしグランドオープンにつなげることで、顧客満足度や店舗運営に活かしましょう。
 

プレオープンをすることでのデメリット


 

口コミで悪く言われる場合がある

プレオープンでの評判は必ずしもいいものとは限りません。ネガティブなものになる可能性もあります。プレオープンでは友人知人・近隣の住人など顔の見えた存在を招待するのでこうした可能性は低いのですがゼロではありません。

仮に好ましくない口コミになってしまった場合は前述したフィードバックをスタッフとおこない、改善をアピールすることで悪い口コミを相殺することにつなげましょう。
 

招待客が多くなりすぎてオペレーションが悪くなる

招待するお客様が多すぎてオペレーションが悪くなる可能性もあります。想定より多すぎることはスタッフ教育が行き届いていないプレオープンにおいてトラブルの原因になり、前述の悪い口コミの原因となります。
 

プレオープンをするための準備で気をつけること 

あくまでもプレオープンであり、本番とは違います。そのため正規の料金である必要はなくクーポンなどで低い値段設定を行い、招待しやすい環境を整えましょう。また営業時間は必ずしも長時間である必要はございません。2~3時間でのピークタイム想定の時間で営業、閉店後はフィードバックの時間と言う形にしあくまでもグランドオープンに向けての準備を整えましょう。
  
プレオープンをするための招待するお客様は時間的余裕を持ってお誘いいたしましょう。また誘うためのフライヤー、SNSなどの告知文は前もって用意し、誘う側も慌てない環境を作ることが大切です。
 
プレオープンが終わった際には来客してくださった方へのアフターフォローもかかせません。来ていただいての感謝、当日楽しんでいただけたかをしっかりと連絡いたしましょう。
 

プレオープンを実施した際に確認すべきこと 

接客やオペレーションミス、導線の確認 

開業前ゆえになれない接客における不手際やオーダー取りから料理の提供、会計、後片付けに至る一連のオペレーションにおける細々としたミスはきっとあることでしょう。導線や接客でのミスは、グランドオープン後でも起こりうる改善点です。しっかりとスタッフと共有いたしましょう。
 

クレームやミスの内容確認 

プレオープンはいわば実地訓練なのではじめから完璧にはいきません。むしろお客様からのクレームやスタッフのミス起きて然るべきものです。どういったクレームを受けたのか、どういうミスがあったかを正しく把握し、次につなげる、というふうに考えるといいでしょう。
 
またプレオープンであることを知らずに招待客以外の一般のお客様が来店される、といったことございます。その際に事前にもしくは当日店頭にて今日はプレオープンである、ということをはっきりお知らせしなかった、また間違って来店された際の接客対応をしっかりしなければクレームに繋がります。
想定できるクレームやミスにはあらかじめ対応策を用意し、二次的な問題につながらないように注意致しましょう。
 

商品知識の確認、質問されたことの共有 

お店で出されている料理や飲み物に関する知識、招待客からの質問は必ず記録しておき、スタッフ全員で共有しておきましょう。質問などの情報は記録しておくことでグランドオープン以降の宣伝、接客対応につなげることができます。
 

まとめ

プレオープンは本番のグランドオープンに向けた言わば練習・実地訓練です。実地訓練で足りないところを見つけて補っていき、本番に臨むのです。そして、単に訓練というだけでなくお客様の感想に耳を傾け自らの宣伝をし、オペレーションの改善につなげる場とするといいでしょう。もし、ミスがあれば反省し、グランドオープンに活かせるよう向上していけるといいです。
 
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